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21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

新年度初めての子ども達との指導

新年度の最初の指導

■平成16年4月6日
とうとう明日が始業式です。始まります。
少しずつ緊張してきました。いいことです。

何をどう話すのか、
1年間の見通しの中で考えています。
久しぶりに「緻密」な取り組みを重視する1年間になりそうです。

ここ数日、いろいろ勉強しました。
そろそろ「これで」と決めようかと思っています。

この「学級だより」も「6年1組」から「○年○組」に変わります。
明日はビシッと行きたいものです

■平成16年4月7日
5年1組がスタートしました。32人の子ども達とのスタートです。

体育館で「担任発表」がありました。新鮮な気持ちで子ども達と会うことのできる日でした。
校長先生に名前を呼ばれて5年1組の前に立ちました。
子ども達との初めての出会いです。32人の視線をあびます。

「先生なんだなぁ」と今さらながら実感しました・・・。
とてもうれしい時でした。1年の始まりですから。

初めて出会う子ども達は、とてもかわいかったです。
「吸収力」が素晴らしいと思いました。それだけ素直なのでしょう。
素直な子どもは伸びていきますから、この1年間が楽しみです。

今日という日のために、「何をどう話すか」を考えていました。
数日前まで、自信と不安が入り混じっていました。

一人の男の子と目が合いました。
にっこりとその子がしました。自然に見せるきれいな表情でした。
その子に微笑みかえしながら、「大丈夫だ」と安心しました。

明日、子ども達に会えるのがうれしいです。
素晴らしい子ども達と出会えたことは「お祝い」です。

これから1年間をより素晴らしくするために、いろいろ話しました。
また、そのために、明日からの小さな取り組みをいくつか仕組みました。
一つひとつに素直に耳を傾けて子ども達は聞いていました。
「今までで、1番よいクラスにするからね。それだけは約束するね」
と話しました。

■平成16年4月8日
黄金の3日間の2日目でした。
少しずつ、「行為」が変わってきました。

まだまだめざしたい行為像ではありませんが、子ども達はがんばっています。
・朝のあいさつ
・いくつかの朝のメッセージにたいする行動
・朝自習の態度
・指示に対する反応
・「価値ある話」対する理解の表情
・立候補への力強さ
などは、少しずつ変化をしているようです。

授業を通して得るもの=学力・学び方が身についてくると、
もう少し伸びがよくなるだろうと思っています。

明日は、入学式準備で作業があります。
事前と事後の指導を明確にしておこうと考えています。

☆MM子ども日記
昨日の帰りに、今日の朝の宿題を出していました。それは、
「朝、先生のところに来て次のようにあいさつをすること。」
というものでした。具体的には、
・自分からあいさつをする
・名札を手で隠し、「私は誰でしょう」と先生に聞く
・先生が名前を当てたら(?)握手をする
といった内容です。このような宿題を出したのは、自分からあいさつのできる子
どもになってほしいという思いと、楽しいコミュニケーションをとりたいという
思いが、私の方にあるからです。

今日は、いつもより少し早く学校に行き、そのまま教室に入りました。
クラスが誕生して2日目の朝。緊張気味に座っている子どももいました・・・。

子ども達が、私の前にやってきました。
「菊池先生、おはようございます」
『おはようございます』
「私の名前はなんでしょう?」
宿題で出したとおりに子どもが言いました。小さなおとなしそうな女の子です。
名札が見えないように隠しています。何人かが、周りに来て私とその女の子の様
子を見ています。

『う~ん、誰だったかなぁ・・・・』
(先生は、名前を覚えてくれているのかな?)
そんな思いでその女の子も周りも見ていました・・・。私達を覗き込むようにし
ている子どももいました。
『・・・・加護ちゃん!』
その子もみんなも、ドッと笑いました。
「ち、違います!」
『違う? でも、・・・ミニモニの一人だよね?』
「ち、違います。何で?」
『そうかなぁ、モーニング娘にいなかったっけ? おかしいなぁ』

教室の中がにぎやかになってきました。
「あはは、先生、違うよ。加護ちゃんがいるわけないじゃない!」
「おもしろい!よく知っているね」
・・・・・・・・・・みんな笑顔です。名札を隠している女の子も笑っています。

『分かった。○○○○さん』
「そうです」
握手をしました。小さな手でした。

授業が始まるまで、
「おはようございます」
「私は誰でしょう」
と続きました。楽しい朝の時間でした。

■平成16年4月9日
黄金の3日間の最終日でした。いくつかの「おもしろいこと」がありました。

朝の教室で、小さな「逆転現象」がありました。
教室の電気をつける、という行為を(おそらく)1番気になる子どもがしたのです。
詳しくは書きませんが、パッと行動したのがA君でした。
1番気になると言われていた子どもでした。

国語の教科書を読みました。家で読んできている子もいました。ほめました。
「どうかな?」と思いましたが、指名なし音読をしました。3回しました。
「自分から」ということを「授業」の中でしたかったので、最初の時間にしたのです。その後に感想を書かせました。
最初にしては「合格」でした。が、基礎的な学力は不足しています。
そのあたりを5月中旬までの間に鍛えたいものです。計画を立てます。

1年生の教室の大掃除をしました。
最初に5年生全員を視聴覚室に集めて話をしました。
「何のためにここに来たのか」
と質問しました。何人か手を挙げて言いました。全員×でした。
このHPの掲示板に、一人の女の子が書き込みをしています。

「菊池先生、とうとう「黄金の三日間」の最後になってしまいました。
 今日の「自分をみがくため」の掃除で、自分をしっかりみがけました。
 これからもがんばります。」

この書き込みからなんとなくそのときの話が分かるのではないでしょうか・・・。
掃除の動きはまだまだですが、
自分の成長のためにがんばろうとしている子どもが多かったです。

少しずつ、望ましい「行為」が取れるようになってきている気がします・・・。

☆MM子ども日記
『何か、気になることはありませんか?』
朝の教室で、私が子ども達に言いました。昨日と同じで、少し早く私は教室に行
きました。登校していた子ども達は、電気をつけていない薄暗い教室の中にいま
した。そこでの私の一言でした。

「?」
子ども達は、私の言っていることの意味が分からず、きょとんとしていました・・・。
不思議そうに私を見ていました。少し時間が過ぎました。

A君が、視線を私から教室入り口のスイッチに動かしました。気づいたのです。
(自分勝手なところが多く、少し気になります。
トラブルを起こすことが多くて・・)
と、4年生の時の担任の先生から聞いていた男の子です。A君は、みんなの中を
スッと移動してそこに行き、電気をつけました。

『さすが、A君だ。A君をみんなで、ほめてあげましょう』
こう言って拍手をおくりました。A君はほほを少し赤くしていました。
私は、続けて、
『全員起立。A君がしたように、「行ったらいいなぁ」ということを見つけて、先
生がやめなさいというまでそれらをしてごらん』
と指示しました。子ども達は、動き始めました。

教室の中のごみを拾う子、廊下の窓を開ける子、掃除道具入れの中を整頓する子、
押しピンの取れかかっているのを直す子、黒板をきれいに消す子、提出物をきれ
いに整える子、・・・・・・・。

数分後、
『今の気持ちを聞きますね。自分からよいことをしたので気持ちがいい人?』
全員を席に座らせて聞きました。32人がサッと手を挙げました。それを確認し
た後、
『みんなのために自分のできることをすると気持ちがいいですね。そのような力
がみんなにはあるのですから、その力を行動で示しましょう。そのことを、A
君が教えてくれました。もう1度、A君に大きな拍手をおくりましょう』
と話しました。A君もみんなも明るい表情になっていました。

新学期の3日目。朝からとても気持ちのいいスタートとなりました。


■平成16年4月10日
月曜日が入学式で5年生は「休み」です。

その日の昼から、いくつか「物」を作る準備をします。
・似顔絵
・係のポスター
・学級目標
・学期目標
・読書記録
などです。火曜日から時間を見つけて作らせます。
子ども達の「動き」をよりよくするためです。

また、給食、掃除、委員会活動と本年度初めてのことが出てきますから、
その細かい内容を決めて理解させなければなりません。その計画もたてます。

3日間は終わりましたが、進級して初めてのことは多いのですから、
一つひとつ確認しながら進めていかなければなりません。

☆MM子ども日記
国語の時間に音読の学習をしました。
読めない文字をなくした後で、
『先生は、指名をしません。自分から立って1文ずつ読んでいきます。1人1文
 です。誰かが1文読んだら、次の人が立って次の1文を読みます。全員が、1
 文ずつ自分から立って次々と読むのです』
と、読み方の説明をしました。「自分から立って読む」というところがポイント
です。指名されて読むのと、自分から立って読むのとでは、緊張感が違います。
「1歩前に出る勇気」を必要とします。

教室の中心に机を向けさせて、お互いが見えるようにして始めました。
私は、教室の後ろに立ち、子どもが私を気にしないですむようにしました。

元気のいい男の子が、最初に立ち上がり読み始めました。2人目に女の子が立ち
ました。そして、3人目の男の子が・・・。全員が1人の読み声を集中して聞い
ていました。
「いつ立とうか」「次は、誰が立つのだろう」・・そんな顔をして、不安そうに
している子どももいました。教室の中に緊張感が生まれてきました。

10人ほどが1文ずつ読み終えた時、少し間が空きました・・。誰も立たないの
です。まだ読んでいない子は、教科書をじっと見ながら、「立とうか立つまいか」
迷っているようでした。読み終えた子どもも、「次は誰か」と思っているのか、
ジッとしていました・・・。

(「ここで」自分から立って続きを読むのは勇気がいります。)

M君の体が動きました。そして、机の横に立ち、続きを読み始めました。教室の
中の空気が、ホッとやさしくなりました。
安心したのかその後も続き、32人全員が読み終わりました。教科書をずっと見
ていた子どもも顔を上げ、にっこりとしていました。

『みんなよくがんばったね。自分から立って読むのはドキドキしたでしょう。ち
 ょっとしたことかもしれないけれど、勇気もいりますね。
 M君、君が1番勇気がいったかもしれないね。しばらく間があったのに、よく
 がんばって立ったね。素晴らしい』
そう言って、みんなの前でM君をほめました。

授業後の感想に、次のように書いていました。「学習も自分から」となっていく
ことでしょう。
【とてもドキドキしました。「し~ん」としている時に、自分から読むのは
 大変でした。1年から5年までで1番よかったと思います。読んだ時は、
 自分か?と思いました。がんばってとてもよかったです。】

■平成16年4月12日
入学式後に、教室掲示物を作りました。
中身は、子ども達と相談したり、まかせたりするので何もないのですが。
・学級目標
・学期目標
・なくしたい言葉、あふれさせたい言葉
・読書記録
・世のため人のため
・似顔絵カード
です。1時間もかかりませんでした。
パッと行動するべきだと改めて思いました。

その後、先日100ショップ(今はもうこう言わないのでしょうか)で
買った、ミニホワイトボード、張り物の整理をしました。
今年のオススメは「防犯カメラ作動中」です。
自習時間にでも使おうか・・と考えています。ギャグで通用しますように・・・。

■平成16年4月13日
先週の「黄金の3日間」を少しおさらいしました。
いくら新年度で気合が入っているといっても、
それらは子どものことですから薄れるものです。
ということで、おさらいをしました。

思いつくままのところもありますが、
また、このままだと「誤解」をまねきそうな言葉もありますが・・・。
以下のような内容でした。

1.持てる力を外に出しなさい。
  できる力があるのにしないことが、1番悪い。やる気を行動で示す。
  例えば、立候補をする。手を挙げる。

2.話は1回で聞く。
  話は1回で聞く。話を聞かない人と一緒にいると時間の無駄である。

3.教室は、3つの条件がないといけない。
あ:助け合う、教え合う
い:競い合う。よいところを学び合う。
う:けん制しあう。注意し合う。
この3つのあるクラスをつくる。つまり、この3つができるように自分を成長させる。

4.叱られる時は次の3つ。
  1 いじめをした時
  2 命にかかわるような危ないことをした時
  3 同じ失敗を3回くり返して、その原因を反省し改めようとしない時

5. その他
 ○ 恥ずかしいと思って何もしないことが恥ずかしいということ。
 ○ やる気のない人は、帰りなさい。
 ○ 大人は聞かなければ「すみません」とあやまる。
 ○ 自分の成長のためにがんばる。そうしていたら文句は言わない。
 ○ 手はビシッと天井に突き刺す。
 ○ やる気がある人だけ5年生の教室に行きます。うそつきにならないように。
 ○ 最初(黄金の3日間)をがんばれば、1年間は大丈夫です。
 ○ 自分からよいことを見つけてしましょう。
 ○ 机を少しでもとなりとはなさない。
 ○ 筆箱の中は、鉛筆5本、赤ペン、消しゴム、ミニ定規、(サインペン)
 ○ 自分から立って本を読みます。
 ○ 3秒間をあけると「ばか」に見えます。
 ○ 自習時間は、席を立ちません。
 ○ 腰をひいていすに座ります。
 ○ 1年生でも、5分間逆立ちの練習をすれば、1年間で25M歩けるようになる。
・・・・・・・・・・・
などでした。
3ヵ月後あたりには「効果」が出るかな。期待しています。

■平成16年4月15日
☆MM子ども日記
新学級がスタートして1週間が過ぎました。5年生らしい元気のよい子ども達
です。「黄金の3日間」という言葉があるぐらいですから、学期はじめのこの時
期は、何でも素直に吸収し成長してくれます。
 そんな子ども達とのことをいくつか・・・。
 今日は、「ことば」についてです。

☆ 「ことばを大切にしよう」
 子ども達は、「ことば」の力というものを感じていないようでした。なんとなく
言葉を口にしている、という感じでした。そんな子ども達に、

「『出す声』と『出る声』とは違います。みんなと生活しているのですから『出す
 声』で話しなさい。声を相手に届けるのです」
「『話す』と『しゃべる』は違います。相手を意識して『話す』のです。伝えるの
 ですから『話す』のです」
「『~しようと思う』と『~する』はどっちがやる気がありますか?本当にする気
 なら『~する』と言い切りなさい。言い切ればやる気も出てきます」
「学級は公の場です。『です・ます』と最後まで話しなさい。話は美しく終わりな
 さい」
「自分のことを『ちゃん』をつけて呼んだり、友達を呼び捨てで呼んだりするのは
 やめなさい。もうあなたは、半分大人です」
「あいさつをされて恥ずかしい人はいないでしょう。うれしいでしょう。だった
 ら相手もうれしい気持ちにさせてあげなさい。あいさつは自分からするのです」
「話は1回で聞くのです。相手を受けとめる思いやり、礼儀です」
「いらないことばをダラダラ言いません。無駄づかいをしない。必要なことを必
 要なだけ考えてつかうのです」
・・・・・・・・・・・・・・・

 自他の区別、公と私の区別はことばからと考え、その都度やり直しをさせてい
ます。自分の声や話を自分の耳で聞けるようになるまで続けていきます。言葉を
自覚的に使えるようにしたいのです。

 子ども達にとって初めてのことも多いので、毎日が、山本五十六の「やってみ
せ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ。」の世界です。

私の話すことに、「なるほど」といった顔をして、子ども達はがんばっています。
「やさしく、厳しく、ビシビシと」の毎日です。

■平成16年4月16日
☆MM子ども日記
私にとって恒例(?)の「教室の中にあふれさせたい言葉、教室からなくしたい
言葉」のアンケートをとりました。

・いっしょに遊ぼう
・だいじょうぶ?
・ありがとう
・・・・・・・・

・気持ち悪い
・どっか行け
・お前と遊ばん
・・・・・・・・

鉛筆を握りしめ、時々にっこり笑ったり、悲しい顔をしたりしながら子ども達は
アンケート用紙に向かっていました。
今まであまり気にもしていなかった自分(達)の「言葉」について、アンケート
に答える中で子ども達は考えたようです・・・。

アンケート後の休み時間に、A君がやってきました。
「先生、これしていいいと?」
昨日描いていた似顔絵の続きをしていいのか、という質問でした。いつもの人な
つっこい笑顔で私の顔を見ながら言ったのです。
が、すぐに、
「先生、これをしてもいいのですか?」
といいなおしました。テレていたのでしょう。さっきとは少し違った笑顔でした。
『さすが!A君だな。よく気づいたね』
私の言葉に、うれしそうでした。
『いいよ。上手だね。もう少しだね』
と言うと、
「はい。ありがとうございました」
と小さく頭を下げて、自分の机に戻っていきました。

放課後、A君のアンケートを見ました。「あふれさせたい言葉」の中に、
「~です。~ます。」
と書いてありました。

■平成16年4月17日
「10日間で学んだこと」を作文に書かせました。
まず、全員起立をさせて、
「始業式からみなさんにたくさんのことを先生は話してきました。『話は1回で聞こ 
 う』とか『掃除は自分を成長させてもらっている学校に感謝するために行うのです』 とか・・・。
 先生が話したことで、『なるほど!そうだな!これは大切だ。キチンとしよう。自分 ががんばらないといけないことだ。』と思ったことを3つ思い浮かべなさい。
 思い浮かべた人は、最高の起立の姿勢をしましょう。」
と、指示しました。

全員がビシッとしたことを確認して、
「その3つを書きます。」
配っておいた紙に箇条書きで書かせました。

「その3つの中で、『うん、これが1番だ』というものの番号に赤丸をつけなさい。」
と絞り込ませました。
・命にかかわるような危ないことはしない
・「おはようございます」の「は」の字をはっきり言う
・手をビシッと挙げる
・恥ずかしがって何もしないことを恥ずかしいという
・すべきことをして、しないでもいいことをするのではない
・正しい日本語を使いなさい
・誰とでもいつでもどこででも仲良くしますできます、という学級に
・・・・・・・

1つに絞るという活動が、今までの10日間とこれからの自分をより深く見つめなおすことになったのでしょう。どの子も「考えて」いました。

「その赤丸をつけたことについて、今の自分が思うこと、考えることを書きましょう」
子ども達を見ながら、最後の指示を言いました。

○「相手の喜ぶ姿勢をする」
 ぼくは、「相手の喜ぶ姿勢をする」にしました。4年生までは、相手のことなど考えて席についていませんでした。ただ座っているだけでした。聞く時だけではなくて、話すときもよい姿勢にします。いとも相手がいるということを考えたいです。りっぱな人になりたいです。「がんばるぞ!」

○「自分から行動する」
 今までは、あまり人とは話しませんでした。今までみんなから「ふつうにしていたらあまり話さない人」と思われていたと思います。このままではいけないと思いました。
今は、自分からあいさつをしています。がんばって続けます。

「極微の成長を喜ぶ」という言葉を最後に紹介しました。
少しずつ少しずつ成長していく子ども達が楽しみです。

■平成16年4月18日
☆MM子ども日記
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◇教室にあふれさせたい言葉、教室からなくしたい言葉 - 2004-04-16
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はじめまして。
小学校の教師をしている菊池省三と申します。
本年度は、5年生を担任しています。「伸びたがりや」の32人の子
ども達と出会いました。

新学期が始まって10日過ぎました。ようやく子ども達も教室になれ
てきました。

元気な子ども達なだけに、教室の中で耳にする「言葉」が気になりま
す。「美しい日本語の使い手になって欲しい」と願って、「教室にあ
ふれさせたい言葉、教室からなくしたい言葉」というアンケートをお
こないました。

・ありがとう
・おめでとう
・・・・・・・

・あっち行け
・知らんよ
・・・・・・・

子ども達は、自分(達)の「普段」を見つめ直していました。

その結果は・・・明日のこの日記で・・・。

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◇人との豊かな関係をつくる言葉を自分から - 2004-04-17
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5年生の子ども達にアンケートをとりました。
「教室にあふれさせたい言葉、教室からなくしたい言葉」
という内容です。

「あふれさせたい言葉」
第1位・・『ありがとう』
第2位・・『おはよう』
第3位・・『一緒に遊ぼう』

「なくしたい言葉」
第1位・・『ばか』
第2位・・『うるさい』
第3位・・『どっか行け』

こんな結果がでました。
言葉というものは、自分と人との間の関係をつくるものだと思います
。知識というよりも、そのための行動のひとつだと思います。

美しい日本語の使い手になれるように、日々の教室での指導を充実さ
せたいと思っています。

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◇「言葉」でつながる子ども達に - 2004-04-18
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子ども達の考える「教室にあふれさせたい言葉」の中に、
少数でしたが素敵な言葉を見つけました。
私自身も「大切にしたいなぁ」と強く感じた言葉です。

☆「どういたしまして」
 この言葉を自然に使える子どもはあまりいないでしょう。
 私の記憶には・・いなかったような気さえします・・。
 自分から何かを人にしてあげるということはあるでしょ 
 う。そのお返しとして言われるお礼に対して、この言葉を
 自然に口にできる子どもに育ててみたいものです。

☆「だめだよ」
 先日聞いた尊敬する先生のお話の中に、
 「教室とは、ア:教え合うところ、イ:競い合うところ、
  ウ:牽制し合うところ」
 という内容がありました。
 この言葉は、ウの牽制し合う=お互いに伸び合うために注
 意し合う、ということと関係しています。
 この言葉を大事にし合う教室を創りたいと思います。

☆「また明日」
 子どもらしい無邪気な感じがして好きです。1日が終わり
 教室から帰る時に、笑顔でこう言い合える子供どうしの人
 間関係を築いていかなければならないと考えます。

言葉は、口先だけのものでも、文字づらだけのものでもな
く、自分の全てを出してかかわるものであるということを、
子ども達と考えていきたいと思います。




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